Nori Art handicrafts workshop
Chieftain Chair Finn Juhl 1/5model

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Finn Juhl : Chieftain Chair 1949 scale 1/5
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この作品は「エジプシャンチェ又は「チーフテンチェア」と呼ばれ、フィン・ユールがデザインし、ニールズ・ヴォッターという家具職人が製作した椅子を参考に1/5のスケールで製作したものです。同じデンマークのデザイナーである、ハンス・ウェグナーが家具職人からの発想で椅子をデザインしていったことを考えると、この椅子の製作にあたっては、形を考えるデザイナーと実際に製作する家具職人というそれぞれの立場でどのような話し合いが行われて作られていったのでしょうか。この椅子の特徴は背の形とそれを支える両側の柱の曲線、接続の位置。それとアームの革張り形です。このミニチュアの製作においても重要なポイントです。写真のミニチュア椅子の寸法は巾20cm、奥行18cm高さ18cmの大きさでも実に迫力があり、どの角度から見ても隙がなくすばらしく魅力的です。座の取り付け方法は他のフィン・ユールの作品に共通する”浮いたような感じ”に見えるようになっています。   
            
          
arm chair 三面図より実際の寸法のわかる製作図面を作成して各部品をバンドソーで切り抜きます。脚は旋盤を使って両端を細く仕上げます。材料はチーク材。(左図) 各部品を仕上げたら、組立に入ります。寸法を正確にするため、ゲージを多用します。特に垂直、水平、平行に気をつけます。(右図)
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肘の部分は革張りの別部品が取り付けられるので上の部分は厚くしてあります。この椅子の特徴である左右の側貫は、後脚から前貫の内側へ斜めに、又上向きに接続してあり手の込んだ作りをしています。(左図) 背板を受ける両側の柱の下部は肘受をよけるように曲線を描いて側貫に接続されており、上部は後脚の上部と滑らかに接続され端が少し曲がっています。この構造が紀元前のエジプト椅子と似ており「エジプシャン・チェア」と呼ばれる所以のようです。(右図)左図は新たに製作のもの。

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arm chair 最終的に木部の出る部分は接続部などを仕上げ、オイルフィニッシュで完成します。(左図) 肘、座、背板を置いて全体の感じを見ます。座板は曲面に削った薄い板にクッションを入れ革を裏面まで回して張ります。背部は大きく湾曲している為、最初に製作した時は内側にしわができてしまい、感じがでなかったので、今回は一枚板を切り抜いて、内側に固めのクッションを貼り付け、さらに革も貼り付けるようにしてしわを伸ばすことに成功しました。特徴的な3つのボタンはあらかじめクッションを凹型に削っておいて銅の釘で背板に止めてあります。右図は新たに製作のもの。                
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肘はチーク材を薄く仕上げ直接革を張りつけます。肘のカタチに革を切り抜き、回りを漉いて薄くします、先端部はRが小さくでしわが出来やすいところですが少しずつ伸ばすようにしてはっていきます。 arm chair

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