Nori Art handicrafts workshop
EASY CHAIR 45
Fin Juhl
Solid teak.
1/5model
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この作品は「イージーチェア NV-45」と呼ばれ、1945年にフィン・ユールがデザインし、家具職人であるニールズ・ヴォッターが製作した椅子を参考に1/5のスケールで製作したものです。この椅子のミニチュアを製作するにあたり、各パーツ(部材)の接続の角度が実に微妙で組立てが難しく、非常に凝った作りであることを感じました。フレームだけの状態で観察してわかることは、通常なら背と座の部分を別パーツにして、革などで張りぐるんだ後にフレームに取り付けるとういう構造にするところを、フレーム自体の構造が華奢な為に一体の構造としているところです。もしかしてフレームの構造をしっかり作ると、背と座のフレームを一体化した時に余計な貫などが見えてしまいシャープなラインにならなくなる為ではないかと思いました。この為、クッション、及び革張りが非常に難しい作業となります。。この辺のところは、フィン・ユール直筆の図面を見ても、描いておらず、構造についてはニールズ・ヴォッターとの話し合いが相当行われたのだはないかと私は感じました。写真のミニチュア椅子の寸法は巾13.5cm、奥行16cm高さ17cm。座の取り付け方法は他のフィン・ユールの作品に共通する”浮いたような感じ”に見えるようになっています。   

nv45-280k1 三面図より実際の寸法のわかる製作図面を作成して各部品をバンドソーで切り抜きます。脚は旋盤を使って両端を細く仕上げます。材料はチーク材。(左図) 各部品を仕上げたら、組立に入ります。寸法を正確にするため、ゲージを多用します。特に垂直、水平、平行に気をつけます。左は両側貫部の組み立てで冶具を使用して四隅に脚を接続します。 nv45 280k2
nv45 280k3 肘の部分は特に注意をするところで、実物は両サイドの先端がナイフのように薄く仕上げてあるようです。この椅子は背と座のシート部を取り付けないと多少構造的に強度に不安があります。組立て中はカタチの曲がりやズレの修正も兼ねて、補強用の冶具を取り付けておきます。背板は大きく曲面を描いた形状になっており、後ろから見た時の美しさのひとつのポイントになっていると思います。本体の中にある貫から両方の前脚の下部に放射状に接続された細い丸棒は接続角度が非常に難しく注意が必要です。この丸棒は全体のデザインから見て少し違和感を感じていましたが、組み立てていくうちに全体に溶け込んでいくような、必要パーツであるという存在感をを感じるようになりました。
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nv45 280k5 木部はオイル仕上げで艶をだ出します。背と座のフレームの中に硬質のウレタンフォームを入れ形に合わせて削ります。その後薄い布を敷いて接着し、革を張りだします。最初に記述したようにフレームがありなかなか難しい作業です。                   
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